カカオ生産国のエクアドル
エクアドルは世界でも優れたカカオ豆を生産する国の一つであり、特に世界の高級チョコレート市場で非常に重要な役割を果たしています。
毎年おおよそ20万トン以上のカカオ豆を生産しており、そのうちの大部分は輸出されています。
日本人に親しまれているカントリーマアムやポッキーに使用されているカカオも実はエクアドル産が利用されています!
そんなカカオ生産国のエクアドルですが、この国で最も高いチョコレートをご存じでしょうか。
高級チョコTo’ak
To’ak(トアック)ブランドは、2007年にアメリカ人のCarl Schweizer とJerry Tothによって設立され、製品は海岸地方マナビ県のPiedra de Plata(ピエドラ・デ・プラタ)渓谷で育った希少な「ナシオナル」カカオ豆を使用しています。
現在販売されているものの中で一番高いチョコレートはなんと50グラム490米ドル(現在のレートで75,000円)!
ロンドン、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、北京などの一部の高級店でのみ販売されています。
このチョコレートはカカオのほかに特別な高級食材や金箔などを使用しているわけではありません。
ではなぜこのような金額になるのでしょうか。
価格の秘密
エクアドルの「ナシオナル」と呼ばれるカカオ品種は、約5,300年前に人類が最初に栽培したカカオの木に遡ります。
19世紀には世界的に有名になりましたが、20世紀にはほぼ絶滅しました。
2009年まで、純粋なナシオナルカカオは絶滅したと考えられていましたが、Schweizer と Tothが地元の農家や遺伝学者とともに最後の純粋なナシオナルカカオの林を発見しました。
To’akのチョコレートはこの非常に希少な「ナシオナル」カカオを使用しているのです。
また、To’akのチョコレートの製造は、手作業で選別された豆を使用し、発酵と乾燥という慎重なプロセスを経て行われます。
この過程により、苦味を減らし、カカオの微妙な味と香りが強化されます。
さらにTo’akブランドは、社会的および環境的責任を重視し、有機栽培されたカカオを使用し、農家に高い賃金を支払っています。
このような背景があり、エクアドルで最も高級といわれるチョコレートとなったのです。
テイスティングツアー
この特別なTo’akチョコレートの一部をテイスティングできるツアーがあります!
残念ながら、490ドルの最高級チョコレートは食べることはできませんが、カカオ豆についての知識を教えてもらいながら、6種類のTo’akのチョコレートをテイスティングできます。
指の温度で味が変わらないように、小さなお箸が添えられています。
まずは目で見て、香りを楽しみ、チョコレートを割ったときの音の違いを味わいます。
その後、口の中でチョコレートが溶けるのを感じながら、舌触りとフレーバーをゆっくりと堪能します。
五感を研ぎ澄ませて、ひとつひとつのチョコレートをじっくりと楽しむ、非常に貴重な体験です。
デモンストレーションとして、高級チョコも見せてもらえます。笑
これが一番高額なチョコレート。美しい箱に入っています。
金色の銀紙に包まれた厳かな雰囲気
中を開くと、中央にはカカオ豆が。
エクアドルでチョコレートを
この貴重なTo’akチョコレートのテイスティングツアーは、ガラカミーノストラベルでもお手配が可能です!
ぜひ、他では味わえない唯一無二のチョコレートをお楽しみください。