エクアドルの輸出産業
輸出産業のランキングはバナナ、エビ、原油・鉱物がトップ3を占めますが、第4位は切り花産業が重要な地位を占めており、特に薔薇は農業輸出品の中でも重要な役割を果たしています。
主な輸出先はアメリカ、ヨーロッパ、アジア、中東など世界に広がり、エクアドルはコロンビアと並んで世界有数の薔薇輸出国なのです。
なぜ切り花産業が有名なのか?
エクアドルは、赤道直下に位置しており、日照時間が年間を通じて均等になります。
特にアンデス地方(キトを含む山岳地方)は、標高が高いため、昼夜の温度差が大きくなることから、薔薇の色が濃くなり、茎が太く丈夫に育つといわれています。
さらにエクアドルは火山が多い国として知られており、その恩恵を受けた土壌には火山灰がたっぷりと含まれています。この火山灰には植物の成長に欠かせない栄養素が豊富に含まれているため、エクアドルで育つ薔薇は特に美しく、大きな花を咲かせるのです。
エクアドル産薔薇の特徴
世界中で愛されている高品質なエクアドルの薔薇。一体どのような特徴があるのでしょうか
大きく華やかな花: 高地の気候で育つため、花が大きく見栄えが抜群。特に結婚式やイベントに人気です。
豊かな色のバリエーション: 500種類以上の品種が栽培され、定番の赤や白から珍しいブルーや紫まで揃います。
長い茎と丈夫さ: 長い茎と美しい葉が特徴で、ギフトやアレンジメントにぴったり。10日以上楽しめる持ちの良さも魅力です。
特有の香り: 一部の品種は特別な香りがあり、他にはない優雅さを演出します。
経済も支えるエクアドルローズ
エクアドルの切り花産業は毎年10億ドル以上を稼ぎ出し、エクアドルのGDPにも大きく寄与しています。
さらにアンデス地方の農村地域では雇用を創出し、地域経済の基盤ともなっています。
最近では、薔薇農場の見学ツアーがあり、観光資源としても注目されています。
キトや山岳地方に訪れた際には、街中で並んでいるエクアドルローズもぜひチェックしてみてください!