キトの人はどこに遊びに行くの?
私が住んでいるエクアドルの首都・キトは標高2850mに位置し、一年を通して初春のような気持ちの良い気候です。
非常に暮らしやすいキトですが、標高が高いため朝晩は冷え込み、雨季は少し肌寒くなります。
そのため、キトに住んでいる人は休みになると暖かさを求めて海岸地方やアマゾン地方に遊びに行くことが多いのです。
今回は近場で週末のちょっとしたお出かけに人気なスポット「ミンド」をご紹介します。
ミンドについて
キトから車で約1時間半の場所に位置しているミンドは、雲霧林で標高は約1600〜2000m、平均気温は18〜24度と穏やかな気候が特徴的です。
「ミンド(ミンドゥ)」という言葉は「商人」という意味で、その昔、海岸地方に住む人々とアンデス地方の人々がこの土地で物々交換をおこなっていたことから由来されているそうです。
1988年ごろまでは酪農や畜産業、林業が主な産業でしたが、当時ミンドに暮らしていた二人のドイツ人が「このままだとミンドは砂漠になってしまう」とミンドの森林を保護すべく、環境保護団体を設立しました。
彼らの主張が認められ、世界保護基金などの支援を受けてレジャーアクティビティの確立や地元ガイドの訓練などを経て、これまでの産業から観光業にシフトし、今ではその努力が実りミンドはエクアドル国内では有名な観光地となりました。
ミンドの楽しみ方
ミンドは温暖な気候であることからキャニオニングや川下りなどのウォーターアクティビティが充実しており、さらに森の中を通る迫力満点なジップラインやバンジージャンプなども楽しむことができます。
今回は弊社で手配しているハチドリ園とチョコレート工房のツアーをご紹介します。
ハチドリ園
ハチドリはアメリカ大陸だけで約300種生息しており、エクアドルには130種類ものハチドリが生息していると言われています。
標高が高いところに生息するハチドリは酸素を取り入れる必要があるため体が大きく、ミンドなどの比較的標高が低い場所ではクマバチのようなサイズの小さな種も生息しています。
このハチドリ園では50種が生息しており、一度に沢山のハチドリを見ることができます。
ハチドリは新陳代謝が非常に高く、自身の体の6倍ほどの食事(蜜など)を摂取する必要があり、更に赤色や黄色に近寄ってくる性質があるため、容器に砂糖水を入れると近くまできてくれるのです。
ホバリングによる虫のようなブンブンという羽音に少しびっくりしますが、近くで見るハチドリはとっても愛らしく、日本では見れない姿を近くで観察することができます。
チョコレート工房
昔はメキシコやグアテマラがカカオの発祥地だとされていましたが、2007年にエクアドルで5333年前の墓が見つかり、その壺の中にカカオが発見されたことから現在はエクアドルがカカオ発祥の地だと考えられています。
遠い昔、カカオの実は通貨として使用されており、50粒で馬、100粒で女性、200粒で奴隷と交換されていたそう。まさにカカオは「金の生る木」なのです。
ミンドではカカオは栽培されていませんが、こちらの工房ではエクアドル国内の品質の高いカカオを使用しチョコレートを作っています。
また、ここではチョコレートの歴史や製法を学ぶことができ、オリジナルチョコレートの試食も可能でフレーバーも充実しており、お土産にも大変人気です。
魅力いっぱいのミンド
世界的にまだまだ隠れた観光地ではありますが見どころが沢山あるミンド。
ガラカミーノストラベルではキトシティーツアーに加えてミンドツアーもお手配が可能です!
エクアドルにいらした際には、ミンドにもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。