ガラパゴス諸島の州旗の色、知っていますか?
エクアドルには州ごとに州旗や紋章があり、そのデザインは様々です。
ガラパゴス諸島の州旗はシンプルで、その色は緑・白・青。
日本に暮らす方は某コンビニのイメージが浮かんでしまうかもしれませんが、その歴史や意味を知るとまた違って見えてきます。
旗と紋章は誰の作品?
ガラパゴス諸島の州旗と盾は1952年にHugo Enrique Salazar Castroという警察官によってデザインされました。
Hugoはクエンカ出身ですが、幼い頃にガラパゴス諸島に移住し、その知性と大工仕事、彫刻、絵画などの技能が評価され警察署長に就任しました。
当時の知事の勧めによってHugoは州旗の公募コンテストに参加し、そのシンプルかつ美しい作品が選ばれ、さらに当時のエクアドル共和国大統領からも表彰されました。
旗のカラー、それぞれの意味するもの
〈 緑 〉 ガラパゴス諸島とその高地の豊かな植物や生物を表現しています。住民たちはその肥沃な土壌の恩恵を受け栽培を行なっていました。
〈 白 〉 人々の純粋さを意味しています。 大陸から遠く離れた島に暮らす人々の謙虚で勤勉な性格や、大きな野心は持たずこのオアシスの平和を望む島民の心が表されています。
〈 青 〉 ガラパゴス諸島を囲む太平洋と空を表しています。ガラパゴスの島々は多種多様な海洋生物に恵まれ、美しい空と海に囲まれています。
紋章の意味するもの
〈 左上 〉 ガラパゴス諸島の火山:ガラパゴス諸島は活火山がいくつかあり、絶え間ない火山活動や新しい島の誕生を彷彿させます。
〈 右上 〉 海へ出港する帆船:当時のエクアドル本土とガラパゴス間に唯一存在した交通手段は船でした。
〈 左下 〉 ガラパゴス諸島の富と繁栄を表すカタツムリ:カタツムリは魚やロブスターといった住民が生きるために必要不可欠な海産物を表し、内部に描かれている食物は、島々の高地の肥沃度を表しています。
〈 右下 〉 緑・白・青のガラパゴス諸島の州旗を表します。
〈 中央 〉 ガラパゴス諸島のシンボルであり、その名前の由来となっているガラパゴスゾウガメがいます。
〈 盾の上半分 〉 青色の背景に13個の銀色の星はガラパゴス諸島の最大の島を表します。また、諸島は赤道上に位置していることを表すため、紋章の中心から色分けされています。
〈 上部 〉 燃えるトーチの両側をオリーブの枝が囲んでいます。 オリーブの枝は島の平和と島民の誠実さを表します。
いかがでしたでしょうか。
美しく豊かな自然、多種多様な動植物たちと共存している純朴なガラパゲーニョ達(ガラパゴスの住民の呼称)を表した旗と盾は、まさにガラパゴス諸島を象徴するものなのです。
一つ一つに込められた意味を知り、更に実際に美しいガラパゴス諸島と人々に触れた後に改めて旗や紋章を見ると、またより深く感じるものがあるのではないでしょうか。