ガラパゴス諸島の気候

赤道線上に位置するガラパゴス諸島

ガラパゴス諸島はエクアドル本土から792km離れた沖合に位置しています。

諸島は面積が10平方キロメートルを超える13個の主要な島と、中型の島が6個、また100個以上の小さな島や岩礁によって構成されています。

赤道線上に島々が位置しているため、訪れる島によって南半球、北半球と移動することができます。

ガラパゴス諸島の特徴的な気候

赤道直下の島というと、一年を通して高温多湿で熱帯植物が生い茂る常夏の楽園をイメージされる方も多いかもしれません。

しかし、ガラパゴス諸島の年間平均気温は20℃前後で朝方や夜は少しひんやりすることもあります。

時期によっては20℃を下回るため、赤道直下でありながら冷たい海水を好むペンギンなどの生き物も生息しています。

この特徴的な気候は諸島周辺の海流が大きく関係しています。

南から北へ到来するフンボルト海流(ペルー海流)と西から東へ流れる赤道潜流(クロムウェル海流)という2つの寒流が諸島にぶつかるため海水温度が低くなり、さらに大量のプランクトンを運んでくることから、ペンギンのような生物も生息しているのです。

また、南から北に流れるパナマ海流と南赤道海流という2つの暖流も到来し、寒流と暖流4つの海流が混ざり合うことで本土の気候現象に干渉されないガラパゴス特有の気候が生まれ、独特な海洋生態系を育んでいるのです。

雨季と乾季、2つの気候

日本のように四季は存在しませんが、ガラパゴス諸島は特徴的な海流の影響受けて2つのシーズンが存在しています。

◯ 雨季:12月〜5月

 12月頃からは寒流が後退し、北からパナマ海流が諸島に流れ込み暖かい海水を運んでくることで、乾季とは対照的に赤道直下を感じる暑い雨季が始まります。気温の上昇や湿度の増加に伴い、1月から5月頃まで、午前は晴れ、午後は曇りまたは雨、時々スコールといった熱帯らしい気候になります。現地でいう「夏」にあたり、雨季というものの晴天の日も多くなります。

◯乾季:6月〜11月

 6月から11月にかけてはフンボルト海流が南から到来し、その低温によってガルーアと呼ばれる冷たく湿った霧が海の近くに停滞することで、空気や海水の温度が大幅に下がります。この時期は曇りの日が多くなり朝晩は少し冷え込みます。また、7〜8月にかけては風が強くなるため、波が高くなる傾向があります。現地でいう「冬」にあたる時期で、雨は降りませんが曇りの日が続きます。

エルニーニョとラニーニャ

エルニーニョとラニーニャは数年に一度起きる自然現象で、世界レベルの異常気象を起こすことで知られています。

エルニーニョ現象とは、数年に一度エクアドル及びペルー沖の海域で海面温度が上昇する自然現象です。海水及び大気の温度が上昇することで、降水量が大幅に増加します。

海水の温度が高くなることでプランクトンや緑藻類や魚類が減少し、それらを餌とするウミイグアナ、アシカ、ペンギンは大きな打撃を受けます。一方で陸上では、雨の恩恵を受け草木が繁茂することで、それらの種子や虫を餌とする鳥類の繁殖が盛んになります。

ラニーニャ現象とはエクアドル及びペルー沖で、海底から冷水が例年より多く沸き上がり、寒流の勢いが増すことで、海水温度が低くなり降水量が減少します。

エルニーニョとは反対に、ラニーニャは海水温度が低くなることでプランクトンや藻類が増えるため、それらを餌とする動物にとっては良い影響となりますが、雨が降らないため陸上の動植物には大きな影響が及びます。

海流が交差する場所に位置するガラパゴス諸島はこれらの自然現象に大きな影響を受けることになるのです。

ベストシーズンはいつ?

ではガラパゴス諸島のベストシーズンはいつでしょうか。

ナチュラリストガイドをはじめ、ガラパゴスに関わる多くの人は『一年中ベストシーズン』と答えます。

その理由は、気候の移り変わりと共に陸上生物や海洋生物の自然のサイクルを肌で感じ、楽しむことができるからです。

6〜11月の雨季には寒流の影響からペンギンを始めとする海洋生物が活発で、諸島北側ではイルカやザトウクジラなど大型の海洋生物を観察できダイビングにもおすすめの時期となります。

シュノーケリングも楽しめますが、海水が冷たいのでウェットスーツの着用が推奨されます。また、グンカンドリやアオアシカツオドリなどの鳥たちの求愛行動が盛んになるのは6・7月頃です。

12〜5月の乾季は海水温度が高く、波も穏やかな為、泳ぎが苦手な方でも安心してシュノーケリングをしていただけます。また、スコールはあるものの晴天の日も多く、太陽の光が差し込んだ美しい海を楽しむことができます。

1月頃はエスパニョーラ島のウミイグアナの繁殖シーズンとなる為、赤色や赤緑色の個体を観察することができ、また4月にはガラパゴスアホウドリの求愛行動が見ることができます。

5月頃と11月頃は雨季と乾季の移行期となる為、年によって気候は若干変動します。

観光のハイシーズンは、北米やヨーロッパからの観光客が増加する7、8月、12月です。この時期はホテルやツアーの予約がいつも以上に多くなる為、余裕を持って計画されるのをお勧めします。

訪れる時期やタイミングによって、その時その時の様々な姿を見せて楽しませてくれるガラパゴス諸島はまさに一年中ベストシーズンの動物たちの楽園です。

お目当ての動物やアクティビティに合わせてガラパゴス諸島旅行の計画をしてみてはいかがでしょうか。

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