ガラパゴス諸島の宿主、ガラパゴスアシカ

ガラパゴス諸島では現在約5万頭のガラパゴスアシカが暮らしています。

砂浜や水中ではもちろんのこと、岩礁や船の甲板さらには街中のベンチにまでごろごろ寝ている姿を見ることができます。

無防備にぐっすり眠っている姿はなんとも可愛らしく、見ているだけでほっこりします。

この記事ではそんな愛くるしいガラパゴスアシカをご紹介します。

ガラパゴスアシカの特徴

ガラパゴスアシカはカリフォルニアアシカによく似ていますが、約230年前に別の種に分かれたとされています。

その違いは体の大きさと頭蓋骨の形にあり、ガラパゴスアシカの方が小型で、他の種と比べて鼻が長く尖っています。

オスは体長最大270cm、体重最大500kgにもなり、胸部や肩の筋肉が多く、皮膚の色は薄茶色から黄褐色、灰褐色と多様です。また、頭部がぽっこりとコブのように盛り上がっています。

メスは最大体長170cm、体重は最大100kgとオスに比べて軽量で、細長く、頭部が平らなのが特徴です。メスや若いアシカの皮膚の色は薄茶色が多く、乾燥するとスポンジのような質感になります。

ガラパゴスアシカの愛くるしい大きな目が潤んでいるのは、目が乾かないようにするため水分を出しているからです。

上半身の筋肉が発達している彼らは時速約40kmの速度で泳ぐことができます。また、前脚と後脚を器用に使って陸上でも歩くことができます。

食べ物

ガラパゴスアシカの主な食べ物はニシンやその他の魚類で、タコやイカなどの軟体動物を食べることもあります。

また、泳ぎが得意なガラパゴスアシカは餌を獲るために水深約35mの深さまで潜ることもあります。

一方で、彼ら自身がサメの餌食になることもあるため、海岸から遠く離れることはほとんどありません。

コロニー

一般的にガラパゴスアシカはコロニーに暮らしていますが、他の種のように常に組織化されてはいません。決して単独でいることはありませんが、大きなグループではないにしても少なくともペアでいる必要があります。

彼らは一夫多妻制で繁殖期になると水牛と呼ばれる一番大きなオスが複数のメスを囲って沿岸や海域近くにハーレムを作ります。

また、縄張りを守る時には彼らは大きな鳴き声を出します。

さらにこの鳴き声は一頭一頭異なるため、多くのアシカが集まるコロニーでも母親は自分の子ども鳴き声を聞き分けることができます。

繁殖期と出産

繁殖期は5月ごろから1月ごろです。交尾後、妊娠は約9ヶ月から最長1年間、授乳期間は1年〜3年です。

生まれた子どもは生後約1〜2週間の間にコロニー近くの入江で他の子どもと一緒に泳ぐことを学びます。

母親は日中は狩りに専念し、夜間に子どもの世話をします。この約3年間の子育て期間は親子の強い絆を生み出すのです。

ガラパゴスアシカを守るために

冒頭にもあるように、現在のガラパゴスアシカの個体数は5万頭と比較的多いものの、19世紀に行われた乱獲からは完全に復活しておらず、さらには昨今の気候変動やエルニーニョ現象による餌の減少などの影響も懸念されています。

アシカたちは遊び心があり好奇心旺盛なため、シュノーケリングなどをしているとメスや若いアシカが近づいてくることがあります。

そのため観光客が安易に触ってしまったり、さらにはその特性を利用して密猟者の手に渡ってしまうこともあります。

友好的なガラパゴスアシカですが、様々な背景から近年は自らの身を守るようになったことが知られており、最近では観光客がアシカに近づき襲われた事例もあります。

街中でガラパゴスアシカを見かけた場合にも必ず一定の距離を取り、ツアーの際はガイドの指示に従ってください。

ガラパゴス諸島では必ずと言っていいほど観察することのできるガラパゴスアシカは諸島の宿主ともいえるでしょう。

訪れるすべての人がルールを守って、安全で楽しいガラパゴス滞在となることを心から願っています。

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